古儀式派分裂の研究

『古儀式派分裂の研究』は、聖ロストフのディミトリイによる論争的著作であり、古儀式派(旧教徒)の分裂を検討することに捧げられている。著者は分離派の信仰、教え、実践を順を追って考察し、彼らの見解を正教会の教え、聖書、そして教会の聖伝と照らし合わせている。特に教会の一致、儀式、司祭職、機密(秘跡)、そして真の信仰の理解といった問題に注意が向けられている。聖人は論敵の論拠を詳細に分析し、その誤りだけでなく、分離派の世界観に内在する矛盾をも明らかにしようと努めている。本書は明晰かつ体系的に書かれており、十八世紀初頭の教会論争の記念碑としてのみならず、正教護教論の模範としても関心を引くものである。ロシアの古儀式派分裂の原因と論理を理解し、また分裂や誤った教えに対する教会の応答の原則を知る助けとなる。

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